テレビをつけたら、水森かおりさんが
音を外さずに歌いあげるバラエティー番組に出ていた。
派手なメイク、衣装も大胆で、
正直「え?これ水森かおりさん?」と一瞬分からないほど。
けれど歌い出した途端、空気が変わった。
さすが歌手。
どんな格好をしていても、音を一つも外さず、きっちり歌いあげる。
目を奪われたのは、歌だけじゃなかった。
キンタロー。さんとの扮装ものまねに度肝を抜かれた。
正統派演歌歌手のイメージとは真逆。
見入ってしまい、チャンネルを変える気にならなかった。
「仕事を選んでー」
そんな声が聞こえてきそうだな、と思いながら見ていた。
番組の中で、水森かおりさんは
この仕事を受けた理由を聞かれて、こう話していた。
新人時代の話を交えながら
「どんな仕事でもどんな状況でも一生懸命にやることをモットーにしている」
その一言が、妙に心に残った。
私も正直、
「歌手なんだから、そこまでしなくても…」
と思っていた一人だった。
でも、そうじゃなかった。
仕事の大小や、イメージに合う合わないではなく、
目の前に来た仕事に、きちんと向き合う。
手を抜かない。
逃げない。
派手な扮装の奥に見えたのは、
水森かおりさんの“仕事への姿勢”そのものだった。
それはきっと、生き方でもある。
思えば私も、
「もうこの年だし」
「今さらそこまで頑張らなくても」
そんな言い訳を、心のどこかでしている。
けれど、与えられた場で、
今できることを丁寧にやる。
選べない時期があったからこそ、
一つ一つを大事にする。
画面越しに見た水森かおりさんの姿に、
なぜか背筋を伸ばされた気がした。
私も、
そういう姿勢で生きなきゃいけないな。
そんなことを、
テレビを消したあとも、しばらく考えていた。
今日も読んでくださり、ありがとうございました。
