日常の一滴:「夕飯いらない」の波紋

日常・雑記

「日常の一滴」シリーズでは、家族との距離感、自分時間の守り方、そして老いとの向き合い方など、暮らしの中でふとこぼれる心の声を綴っています。
誰かの共感につながったらいいなー。

「今日は夕飯いらないって言ってたし、ちょっと手抜きしちゃおうかな」と冷蔵庫の中身をチェック。昨日の残り物が少しと漬物 と冷やご飯、「チンだけで完成するな~」とのんびり構えていた。
静まりきった午後。
気の緩みがリビングの散らかり具合に表れ、うたた寝がガッツリ寝になってしまう。

そのとき、リビングのドアが開いて、息子がひょっこり顔を出した。
「やっぱ、夕飯食べるわ。」

……え?

食材も少ないし、時間もない、なによりやる気がない。
「まったく、もう」と、思わずでた言葉に「じゃ、いらない」と被せ気味の返答。力いっぱい階段を上がり、家が揺れるほどの威力でドアを閉めた。

帰宅早々の旦那が、なんとか作った夕飯を見て「俺、要らないって言ったよね」と余計な一言。その後、八つ当たりの標的にされた旦那は不憫だった。

夕飯の時間。テーブルには、冷めた料理が並んでいる。 テレビの音だけが響く中、1人箸をとり、片付けまで30分とかからなかった。

息子は自室にこもり、ドアの向こうからはゲームの音と、時折聞こえる笑い声。 「怒ってたのに…。」と、もやもやとイライラが残る中、テレビの音量を上げて集中してみた。

昨日のガッツリ寝もあり、寝不足の朝を迎えました。リビングの空気は冷たく、ため息も冷たい。まるで冬の川のように流れが止まっている。

朝食の準備に取りかかろうと冷蔵庫をあけたら、夕飯の残りがなくなっていた。キッチンには、洗った食器が並べられていた。

ほっとした……。

いつもの日常に戻った瞬間だった。

tomo

こんにちは、アラカン主婦のtomoです
還暦を迎えて年金生活へと突き進んでいます
趣味の編み物と0から始めたパソコンで毎日が加速傾向です
時間がないという理由(自己中)で手抜き料理の毎日です

tomoをフォローする
日常・雑記
tomoをフォローする